映画『アベンジャーズ』に学ぶチーム力! システム開発部の「チーム強化合宿」とは?

5月3日、インターゾーンのシステム開発部が、チーム力強化を目的とした研修である「チーム合宿」を開催しました。システム開発部とは、ディレクターやエンジニアが活躍する、インターゾーンの中核事業を担うセクションです。

今回、合宿の教材に選ばれたのは、巷で話題の映画『アベンジャーズ』。映画でチーム力を学ぶとは、一体どういうことなのでしょうか? システム開発部 リーダーの山口彩希さんにお話を聞きました!

「チーム力」で個人の実力以上の成果を発揮する!

──合宿の開催までにはどのような経緯があったのですか。

合宿といっても泊まり込むのではなく、チームメンバー全員が会議室に集まって、丸1日かけて行うミーティングのことです。

システム開発部は、去年2018年の9月に新設したばかりの新しい組織です。今年1月にエンジニアが1人増えて、現在は5人のチーム体制で進めています。メンバーは10年以上の経験を持つベテランエンジニア、今年3年目の若手エンジニア、新卒で2年目のディレクターなどさまざまです。

チームができてから半年以上経ちますが、「チーム感がない」という課題をみんな感じていたんですね。それぞれが他のメンバーのことを考えて動けておらず、チームだけど別々に仕事をしてしまっていて、みんなバラバラの状態でした。開発プロジェクト内でもコミュニケーションミスが頻発し、その結果品質が落ちてしまう、ということが実際に起きてしまっていたのです。

そんな時には、より殻に閉じこもってしまって「なんでちゃんとやってくれていないの」とか「あの人が悪い」のようになることも多々あり、チームとして良い状態ではありませんでした。でも救いだったのは、実はみんな「もっと良いチームにしていきたい」と思ってくれていたことです。だからこのタイミングで、みんなでチームというものにしっかり向き合おうと思い、チーム合宿を実施しました。

──「チームに向き合う」とは?

私たちシステム開発部の存在意義を再確認することから始まり、私たちが価値提供していくためにはどんなチームにならなければならないのか、一人ひとりがチーム内でどのような役割を担い貢献していくのか、ということを徹底的に話し合いました。

私たちのチームは経験の浅いメンバーが多く、個人個人の力は弱いです。一方で、インターゾーンの主力事業がクラウドシステムの「gNOTE」となったことで、システム開発部は会社の中でより重要な役割を持つようになっていました。

個々人がスキルアップして成果を上げていくことも重要ですが、そうは言っても数カ月で全員が格段にスキルアップするのは現実的ではない。そんな状況でも我々が成果を出し続けるためには「チーム力によって、個々人の力の総和を越える」ことを考えるしかなかったのです。「僕らは弱い。でも弱いなりの戦い方があるはず。だからみんなで一緒に考えよう」という言葉から、僕たちは初めて“みんなで”チームについて考え始めました。

ヒーロー映画に見る、理想的なチームの姿

──合宿では具体的にどんなことをしたのですか。

具体的には、4つのステップに分けてチームに向き合いました。第1ステップは、自分の今までの人生をまとめた「ライフチャート」の作成です。まずはお互いをより深く理解するために、これまでの人生でどんな経験をして、どんな喜びや悲しみがあったのかを全員に共有しました。

それぞれの人生を知ることで、「こういう人生だったから、仕事の時に〇〇な行動や言動が多いのか」のようなことがわかり、各人への理解の深みが増しました。こんなに一緒に仕事をしているのに、意外とみんなのこと知らないんだな、とみんな感じたと思います。でもこの時間があったからこそ、その後のディスカッションの時間で、みんなが正直に自分の思っていることを話すことができました。

第2ステップでは、「なぜチームに向き合わなければならないのか」を私から話しました。合宿の中で、私の一番重要な仕事はここでした。全員が本気でチームと向き合える時間にしなければ本当にチームが変わることはできないと思っていたので、時間をかけて私から全員に話をしました。

第3ステップでは、チームについて考えるための「教材」を確認します。どういうことかというと、たとえば「チーム」という言葉に対しても、それぞれのメンバーが持つイメージは異なります。前提が違う中で話し合っても意味がないので、共通言語として教材を使いました。といっても、教科書のようなかたい教材ではありません。今回使ったのは、アメリカ映画の『アベンジャーズ』です。

──なぜ映画を教材に?

アベンジャーズとは、アメリカン・コミック・ヒーローを題材とした映画です。「アイアンマン」「キャプテン・アメリカ」「ハルク」などのヒーローキャラクターが登場して、協力して強大な敵を倒していきます。

着目したのは、ヒーロー同士が共闘することから見える「チームに対して向き合う姿」です。もともとチームメンバーの木村がアベンジャーズの大ファンで、アベンジャーズから学べるチーム論を真面目に熱くプレゼンされ、その熱意を買って題材にしました。「チームを本当に変えたいと思っている。どうしてもやりたい」と木村から言ってくれたのがとても嬉しくて採用した、というのもありますね。

──映画で勉強とは、ワクワクしますね! みんなで一緒に映画を見たのですか?

そうです。研修の時間を使ってメンバー全員でアベンジャーズを見ました。当然ながら、こういうことは普段の業務の中ではなかなかできません。「所詮はフィクションだから現実とは違うでしょ」などと言って切り捨てるのは簡単ですが、こうして1つの題材にとことん向き合って、自分たちがあるべき姿を真剣に模索していくという作業は、私たちがチーム力を高めるにあたって大きな意義があったと思っています。

そして映画を見たあとは、いよいよ第4ステップ、自分たちのチームについてディスカッションを進めていきます。

大活躍するヒーローにも長所と短所がある

──映画をもとに、チームについてどんな風に考えていったのでしょうか。

最初に、それぞれが映画を見て感じたことを共有しました。アベンジャーズの中には「完璧なヒーロー」は1人もおらず、ヒーローでありながら弱い部分もあります。たとえば「ハルク」という超人は身体が大きくてすごく力が強いのですが、自我を失っているため基本的にずっと暴走しています。逆に、普通の人間のヒーローもいて、力はそんなに強くないけれど、視野が広くて状況判断能力が高い。こうやって1人ずつ登場キャラクターを分析していきました。

アベンジャーズというチームは、1人では倒せない強大な敵を倒すために、メンバーそれぞれの強みを活かして別のメンバーの弱みを補い、高度に連携しています。「チーム力によって、個々人の力の総和を越える」という我々が目指すチームの姿をアベンジャーズに見出したのです。

──キャラクターの個性を分析して、一般化するのですね。

そうして見えてくるのは、私たちメンバー1人ひとりの個性と共通するところがあるということです。ディスカッションの中で、メンバー各人の強み、弱み、行動特性を挙げていき、その特徴を映画のキャラクターにあてはめました。同時に、そのキャラクターがヒーローチームの中でどのように活躍していたのかを分析すれば、メンバーが組織の中で本来持つべき役割が見えてきます。

たとえば、あるメンバーは集中力が抜群に高く、1つのことを始めると最後まで集中して、ものすごいスピードで正確にこなすことができる。一方で、そのメンバーは物事を俯瞰的にとらえることは得意ではなく、計画性を持ってプロジェクトを動かすような業務は苦手です。彼の個性を考えた時、ディレクターとして全体をまとめるよりも、エンジニアとして1つの作業に集中できる環境をつくったほうがパフォーマンスが高まるということを、本人を含めた全員が納得しました。

不思議なもので、「あなたってハルクっぽいよね!」と言うと、良いところも悪いところも含めてひとつのキャラクターなのだと自然に理解することができます。単純に「スケジュール管理が苦手だからダメ」とか、「細かい作業が苦手だからダメ」ではなく、個人の特徴を認めた上で業務領域を分けて、チーム全体として高い成果をあげていこうという視点を共有することができました。

──映画という共通言語があったことで、個人とチームへの理解が進んだのですね。合宿を終えられていかがでしたか。

チームとしてのあるべき姿をみんなで真剣に考えたことで、チームの中でのそれぞれの役割をお互いに理解できるようになりました。そして、それぞれの役割を理解できたからこそ、個人の強み弱みの両方を理解できるようになりましたね。

これまでは「〇〇くんはスケジュール管理ができない」みたいな話がよく出ていましたが、「〇〇くんの強みはここだから、スケジュール管理は私に任せて」というように、チーム全体で成果を出すための連携を意識できるようになったと思います。

もともと仕事への熱意があるメンバーばかりなので、チームの連携を意識できるようになることで、自社プロダクトを進化させていけるイメージができました。インターゾーンの未来を作っていくのはシステム開発部だ、くらいの気持ちをみんな持って働いているので、アベンジャーズのような最強のチームになれると思います。

「最高のチーム」を一緒につくりあげましょう!

「チームの力」を大切にするインターゾーンでは、それぞれのメンバーが組織の中で自分なりの役割を意識して、助け合いながら業務を進めています。現在、複数の職種にて共に働く仲間を募集中! 少しでも興味を持ってくださった方、まずは一度気軽にお話ししましょう!

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