今回お話を聞くのは、デザイナーチームのリーダーである小金澤伸也(こがねざわ しんや)さん。人事異動の多いインターゾーンの中で、専門性の高いWebデザイン業務を8年間変わらずに続けてきました。
「部署はずっと同じ、でも気がついたら自分が大きく変わっていました」と話す小金澤さん。自身に起こった変化とは何だったのか。そしてこの8年で、インターゾーンという会社はどのような変化を見せたのでしょうか。
趣味で学んだWebデザインが新しい仕事のきっかけに
──小金澤さんは2011年に中途社員として入社されたのですね。前職では何を?
専門学校を卒業してから10年間、広告制作会社でデザイナーをしていました。当時はインターネット黎明期。最初は紙媒体が中心でしたが、少しずつWebデザインの業務も増えてきて。独学でWebのことを勉強していたので、その知識を使って仕事をこなしていました。
──転職先としてインターゾーンを選ばれたきっかけは何ですか。
「本格的にWebデザインの仕事をしたい!」と思って転職先を探していた時に、インターゾーンの求人が目にとまりました。現在は100名以上のスタッフを抱えるインターゾーンですが、その時はわずか10人ほどしか社員がいなかったんです。Webデザインの部署を新規で立ち上げると聞いて、「ここでなら自分のやりたいことができる」と入社を決めました。
──入社されてみていかがでしたか。前職との違いは?
とにかく「社内でのコミュニケーションが多い」というのが第一印象です。
私はもともと人と話すのが苦手で、一人で黙々と仕事を進めるタイプです。前職では、社内の他のメンバーと一言も話さずに1日を過ごすこともありました。パソコンの前でコツコツ作業することが主な業務だったので、それで良かったわけです。
ですがインターゾーンでは、必ず「チーム単位」で動いて業務を進めます。Webサイトの制作にあたっては、営業がクライアントの要望を聞き取り、Webディレクターが大枠と原稿をかため、それをWebデザイナーの私が形にしていく、というように明確な役割分担があります。常にチーム内で話し合って連携をとることが求められるのです。
──同じデザインの仕事であっても、人との関わり方は全く違ったのですね。そのギャップに対して反発の気持ちはありませんでしたか。
やりたい仕事をするのが一番の目的だったので、それが業務の遂行に必要であれば「自分を変えなければいけない」と思いました。実際にやってみると仕事がうまく回りますしね。今はWebデザインやコーディングと並行して、インターゾーンの主力サービスである「gNOTE」(ジーノート)のUI(ユーザーインターフェース)デザインに関わったりと、デザイン業務の幅が広がっています。
インターゾーンで学んだ、チームプレーの大切さ
──他にご自身の中で変わったことはありますか。
Web業界では、作る技術の移り変わりがとても速いです。たった今覚えた技術も、1年後には古い技術になってしまいます。だからどんどん新しい技術を学んで流れに乗っていかなければならない。細かい仕事のやり方は常に変わっています。
──そこは独学で勉強されて。
そうです。新しいコードを発信するサイトなどを見て、業界のトレンドをキャッチします。私自身はものを調べて学ぶのが性に合っているので、この作業は苦になりません。
問題は、そうやって得た技術を「他のメンバーに共有する」ことです。入社して1年ほど経った頃、Webデザインのアシスタントメンバーがチームに加わりました。それまで自分一人で溜め込んでいた知識を、どうやって新人に教えていくか。チーム力の底上げのためには不可欠なことでした。
──新人の方に教えるにあたり、何がネックとなったのですか。
私は前職でも人を指導した経験がなかったので、まず何を教えていいかわからなかったです。後輩に対して「この人は何がわからないんだろう」「なぜ自分から勉強しないんだろう」と、つい思ってしまって。世の中には独学が苦手な人もいるのに、自分と他人は違うのだということがなかなか理解できませんでした。
──どのように克服されたのでしょうか。
何年か経つ中で、辞めていくアシスタントスタッフもいました。それぞれ個人の事情がありましたが、もしかすると自分の接し方に問題があったのかもしれないと考えていた矢先、「小金澤はなんだか話しかけにくい」という話を社内で耳にしたのです。当時の私は相変わらずコミュニケーションが得意ではなく、黙って集中して仕事をこなすことが多かったので、周りからは近寄りがたい人間に見えていたのでしょう。
──えっそれは……ショックですね。落ち込まれましたか。
いや、悩むより先に「自分を変えなければいけない」と考えました。自分の行動によって周囲が働きにくさを感じているのだとすれば、何とかしてその環境を改善しないと。
それからは、普段の業務でも常にメンバーとの関わり方を意識するようにしました。具体的には、メンバーに声をかけたのです。「進捗はどうなってる?」とか「大丈夫?」とか、まずは簡単な会話から始めて。周りが声をかけにくいなら、自分が積極的になればいいと思いました。
メンバーが自発的につくる「最高のコミュニケーション」
──とても前向きな対応ですね。効果はありましたか。
チーム内での会話がすごく増えて、わからないことは気軽に相談してくれるようになりました。自分が変わったことで、周りもこんなに変わるのだと驚きましたね。また同時に、技術を共有するための工夫として「backlog」というプロジェクト・タスク管理ツールを活用しています。オンラインとオフライン、両方のコミュニケーションが円滑にまわり、結果として以前よりもずっと効率的に業務を進められています。
2017年9月の社内総会では、この1年間で最も変化・進化をした社員に渡される賞「ダーウィン賞」を受賞しました。私がこれだけ変化できたのは、インターゾーンの社風の影響が大きかったと思います。
──インターゾーンの社風、というと?
企業理念の中に「最高のコミュニケーションを追求する」という言葉があります。それはつまり、さまざまなバックグラウンドを持つ人、自分と違う人がいることを認識して、自分と相手が成長するために何ができるかを考えることです。
コミュニケーションに重きを置くという意味では、私が入社した8年前と何ら変わりません。スタッフが10人から100人にまで拡大していく過程の中で、それが企業理念として形を変え、理念に共感するメンバーが集まってきた感じです。共感できるからこそ、風土や環境が自然とできあがっていくんですね。
──小金澤さんは今後どのように変わっていきたいとお考えですか。
チーム力をより高めていくことがこれからの目標です。そのために自分を含めたチームメンバーには、デザイナーという枠にとらわれることなく、自らの付加価値を高めていく必要があると感じています。
仕事に没頭するのはもちろんいいことですが、仕事以外での力も大事です。たとえば絵を描いてみたり、書道に挑戦したり。私が趣味でWebデザインを学んだことが新しい仕事につながったように、自分の得意分野を伸ばしていって、ゆくゆくはそれが仕事の力に返ってくればいいなと思っています。
自分を変えて挑戦を続けたい人、インターゾーンに集まれ!
それぞれの個性とバックグラウンドを尊重するインターゾーンでは、数多くの社員が自分ならではの活躍の場を広げています。現在、複数の職種にて共に働く仲間を募集中! 少しでも興味を持ってくださった方、まずは一度気軽にお話ししましょう!
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